治療家とは
私達治療家は
日々様々な苦しみを抱える
目の前の患者さんを施術して、”結果”を出すことを求められています。
その時大切なのは、全身をトータルで診て、 どこに悪さの原因があるのか?を見極めること!
仮説を立て、どこから治療したら、より早くより楽に患者さんが望む方向に改善するか?
いつもそのことを考えながら施術する必要があります。
ですから、膝だけ治療したら良いわけでもないし、骨盤が整ったら充分というわけでもありません。
患者さんの訴えに対し、ただ、時間を長くして施術したから価値がある訳でもなく、全身丁寧に治療したから良いわけでもありません。
ポイントを外していたら、患者さんは時間を奪われ、大した結果を
得ることが出来ず、理解出来ない説明を聞かされ、イライラするだけです。
勿論、施術者も内心酷く落ち込んだり、もう来ないでほしいと思ったりします。。。
私が長年、現場を経験して、確信しているのは、”しっかり原因を見極められるかどうか?”
かが、治療の出発点であるということです。
そして、それがとても大切なことなのに、経験を得ないと、その判断が難しいという矛盾をはらんでいます。
ですから、これからこの業界に入られる方、または、これから開業する方にアドバイスは、治療法だけを追い求めるのではなく、
見極められることにも、師匠の言動、対処を観ていてほしいということです。
望診、聞診、切診、問診。 全て、その為にあります。
東洋医学で、最初に習うことなのですが、皆さん、段々忘れて、疎かになっていきます。
基本こそ奥義に通じます。
何気ない患者さんの一言、動作、目線、しぐさ、表情、皮膚の色や、筋肉に緊張具合、 観察力、そこから導き出される洞察力。
技術セミナーばかりでなく、そうしたことにも注意を払っていただけたらと思います。
いつもと違う? 何かおかしい? 直観も大切な要素です。
これからこの道に進む方々に、少しでもお役に立てたら幸いです。