思い出の症例
思い出に残る症例。
私が、開業し、まだ数年後の十五年位前。
お母さんが、先ず相談に来られる。
娘さんが、交通事故で、シートベルトしてなく、
車から🚗飛び出し、意識不明になり、医師は助かる確率は低い、助かっても植物人間だと。
三週間以上昏睡状態から、奇跡的に一命取り留めるも、高脳障害で🧠、知能は、三歳時以下に。
言葉は、はっきりしない。すぐ忘れてしまう。車椅子から、お母さんが、二年位努力し、リハビリを毎日。
しかし、当院に初診で来た際は、装具着用、車椅子から立ち上がれるが、四点杖。言葉も、あまり。直ぐ忘れてしまう。
最初お母さんから、中国🇨🇳で、勉強した先生がいると聞いて、藁にも縋る想いで、相談に来たと。
途中間違えて、違う鍼灸院に行き、そこから、こちらだと、教わり来ましたと。
お話しをお伺いし、頭針などで、小児麻痺などで、子供に頭針をたくさんやり、病院の廊下で、一時間頭に針しながら、遊ぶ子供などは、中国🇨🇳で、観て来たが、
正直に、高次脳障害などは、診たことなく、やってみないと判りません。
と答え、お母さんは、それでも良いから試したいと、治療始まりました。
週一で、最初の一か月は、置針のみ。
数年後お母さんが、度々振り返って、
最初の一か月は、全く反応なく、駄目かな?と正直思いました。
でも、先生が、頭に電気流し初めてから、
言葉が出て来るようになり、
足の力が出て来るようになって、やっぱり、中国針は、凄いんだ!と思ったと。
これは、もしかしてと思って一生懸命連れて来ましたよと、笑顔で。😆
当時の私は、中国🇨🇳の臨床、大阪の前田鍼灸院の頭針、朱子頭針、運動野感覚野など、いろいろ考え、苦心しました…
ふと、頭の中は、神経はシナプスで、電気信号だから、ひょっとして?と
頭針に電気を流し始めたのが、たまたま当たりました。😀
そこから、治療は、何年にも及びました。
車椅子→四点杖→一点杖→装具着用→装具外し自力で。
知能三歳児から、段々と、車の免許を再会得まで。
奇跡的な回復をされました。
週一治療は、五年位はされたかと思います。
お母さんの”想い”が奇跡を呼びました。
そして、その後も、月一、二回位来られ、
人生の相談を受けてながら、お母さん交え、
ご相談にのり、
今は、ご結婚までされ、お子様も二人出来ました。
これも奇跡的です。
妊娠中にも、治療来られ、いろいろなお話しをされ、
遠くに引っ越しされ、中々来れなくてと。
このような奇跡が起こることも、
鍼灸の可能性として、あります。
ただ、私の力ではなく、お母さんの娘さんに対する愛情が無ければなし得なかったと思います。
これから、鍼灸を志す若い世代の方々に、
このような”.無限の可能性”を知って頂きたく、投稿させて頂きます。
”信は力なり”です♪